「椅子で遊びだして食べてくれない!」
「窓の外ばかりみてごはんに全然集中してくれない!」
離乳食がある生活スタイルに馴染んできてほっとしたのも束の間、途中でご飯を食べ進められなくなっているご家庭も多いのではないでしょうか。
私自身、なんとか食べさせようと粘った結果、子どもは泣き出し、周りは食べこぼしで汚れ、食後にと冷ましておいたミルクは冷たくなっていました。うまくいかないことに対して落ち込んでしまう日やイライラしている自分に対して自己嫌悪する日も少なくありませんでした。
そこで今回は、我が家で効果を実感した対処法を、子どもが出しているサイン別にご紹介します!
同じように悩んでいた我が家では、離乳食中に遊びだす我が子がご飯に集中できる環境を整えることで乗り越えました。これらの方法を実践してから離乳食にかかった時間は半分程度です。机やいすが汚れることも少なくなりました。そして何より、私たちに心のゆとりが生まれ、食べられないことに対する不安やイライラを抱くことがなくなりました。なんだかちょっと心が広くなったようにすら感じています!
目次からお子様の出しているサインのところへとび、対処法をぜひ実践してみてください。食事の時間を楽しく笑顔溢れる時間にしましょう!
離乳食をすぐに吐き出すとき
【原因1】味が嫌い
離乳食開始と同時に様々な味との出会いが始まりますが、「苦み」や「酸味」には苦手意識を持つお子さんが多いです。真っ先に思い浮かぶのはピーマンですが、わが子は納豆がダメでした。何に混ぜても食べてくれません。嫌い物は何かに混ぜても、口に入れた瞬間に吐き出されてしまいます。
少量から食べさせる
嫌いなものは仕方ないと割り切りましょう。ただし、諦めてしまうのではなく、時間をかけて慣れさえていくことが大切です。味覚は3~4歳が発達のピークと言われています。「苦み」や「酸味」を始めとした苦手な味は、経験を重ねて食べられるようになるもの。
頑張って作った離乳食が無駄になってしまうようで悲しい気持ちになりますが、その一歩一歩がとても重要です。ダメでもともと。一口でも食べられたら、それだけで一緒に喜びましょう。
参考:https://shoku.hapiku.com/column/004/mikaku-003/
【原因2】固さや食感があっていない
味が嫌いな時よりは、少しモグモグする素振りを見せることが多いです。離乳食中期(モグモグ期)からは、すこしずつ大きさ、固さ、粒感が出てきて、ちょうど良い具合につくるのがとても難しいですよね。我が家では食べているときにむせることも多く、何かの病気ではないかと心配したこともありました。
どの程度の固さが良いかを知る
まずはその月齢に合わせた適切な固さについて学びましょう。
我が家はPrime会員だったので、無料で読める「365日のフリージング離乳食」を参考にしました。
既製品に抵抗がない方であれば、月齢に合ったものをを食べさせてみることで、その子に合った固さや好物を探してみるのもお勧めです。
我が家ではアレルギーチェックも兼ねて、普段買わない野菜や果物の入った離乳食を購入しました。
まねしてラクラク迷わない! 365日のフリージング離乳食 [ 川口由美子 ] 価格:1320円 |
とろみをつける
特に麺類はとろみ命です!和光堂の「とろみのもと徳用」は愛用しています。
我が子が大好きなうどんを出しても全然食べてくれず、味変をしても少し食べて吐き出すというのを繰り返していたことがありました。そこでとろみをつけ直したところ、すごい勢いで完食してくれました。ちなみに味付けは一切変えていません。ごはんは「五感で味わう」というのを実感する一件となりました。
離乳食を途中から吐き出すようになるとき
【原因】味に飽きている
順調に食べていたと思ったら突然吐き出され、始めは戸惑いました。このとき、器を変えたりスプーンを変えると、違う食べ物だと認識するようで口には入れてくれますが、すぐに吐き出されてしまいます。
タイミングが命!副菜を活用する
始めは丼物のごはんを出していましたが、食べ進みが悪くなってからと副菜、スープやヨーグルトなどを分けて出すようにしました。
主菜を近づけても口を開かない、もしくは開きが悪くなってきた際にはすぐに副菜に切り替えています。デザートをさきにあげることもあります。最後まで変化が楽しめるごはんの時間にすることで、お互い気持ちよくごちそうさまが迎えられます。主菜と副菜の相性が良いものであれば、最後は丼のように混ぜるなどして、少ないおかずでも多くの変化が体感させられます。
ちなみに、主菜を完全に食べなくなってから副菜をあげても手遅れになる場合が多いのでご注意ください。嫌になる前に変化を与えることが大切です。
≪母おすすめ≫味や温度に変化を加える
我が家では、作りたての離乳食の味を意識的に薄くしています。味に飽きてきたときに調味料を追加する余地を残したいからです。最後まで食べきれればちょうど好みの味だったのだと、子どもの好みや味覚の発達を把握することにもつながります。また、温度に敏感な子どもの場合は、温め直すとすんなり食べる場合もあります。我が子はこれに当てはまるようで、温かかったものが冷めてしまうと突然食べるペースがおち、温め直すとパクパク食べられるようになることが多いです。
そして何より、「我々にはまだ最終兵器が控えているのだ」という親の心のゆとりにもつながります。実はこれが一番大事!
離乳食を食べず、周りを気にして遊びだすとき
【原因】食べることに飽きている
これは毎日のように起こっていました。椅子のネジをいじりだしたり、椅子の後ろにある窓をじーっと眺めていたり、とにかく前を見てくれません。たまに前を向くと食べるので、食べること自体が嫌なわけではないようですが……。とにかく時間がかかって対処にもさんざん悩みました。
≪父おすすめ≫一緒に食べる
随分と前にネット記事で読んだことがあり、試してもあまり成果は得られず忘れていた方法です。これが最近、効果的!驚くほどに子どもの様子が変わりました。
わが子が食事中に後ろを見たり椅子をいじったりとしている時間、様々工夫しましたがなかなか期待できる効果が得られませんでした。ただただじっと待っていることに虚しさを感じた私は、この時間にイライラを募らせるのではなく自分のことを済ませてしまおうと、自分のごはんを準備して子どもの隣で食べ始めたのです。我が子がよそを向いていても「ラッキー!自分のごはんが食べられる」という前向きな気持ち(心のゆとり)が生まれました。
そんな気持ちで呑気にこちらが食べ進めていると、親が食事をしているしぐさや音に子どもの興味が集中し、何をしてもこちらを見なかった我が子が笑顔でこちらを見てくれました。もう感動です!
食べる?と、スプーンを口にもっていくと、今まで見たことがないくらい大きな口を開け、嬉しそうに食べていました。こちらが食べている様子を観察しているようにも見えたので、食べ方を真似ているのかもしれません。
始めにうまくいかなかったことを考えると、「新鮮味」が大切だったように感じます。初めてのごはんから一緒に食べても、子どもは初めてのことばかりで何に注目してよいかわかりません。今回のように、ある程度慣れて食事の時に自分が何をするか理解し、周りに目を向ける余裕ができたころに試してみることをお勧めします。
最後に
「食事は誰もが笑顔になる大切な時間!」私が大学生の頃にアルバイトをしていた飲食店の店長がよく口にしていた言葉です。せっかくの笑顔になれる時間が、どうすればいいかわからない不安や日々の忙しさで塗りつぶされているのは、なんだか悲しいですよね。私たち夫婦も、皆さんと同じようにネットを駆使して様々な情報に触れ、試し、失敗を繰り返してきました。そんな中で学んだ一番大切なことは、「(親の)心のゆとり」です。心のゆとりを持てる工夫こそ、私たちに必要な工夫だったのだと実感してからは、本当に楽しい食事の時間を過ごせています。この記事が少しでも皆さんの心のゆとりにつながることを願っています!